さよなら2006
日本はもう新しい年を迎えた頃ですよね。
一時間の時差があるので、シンガポールは、まだ年が明けていません。
2006年は、嬉しかったこと、苦しかったことが入り混じった年でした。
努力が実を結んだこと、努力ではどうにもならなかったこと。
新しい出会い、悲しい別れ。
よくも悪くも、信じられないことは起こりました。
人の温かさが身近に感じることもあれば、
自分は一人だと孤独を感じる夜もたくさんありました。
シンガポールという看板に誇りと難しさも感じた年でした。
一番印象に残ったライブは、東京のレコ発でした。
心身共にぼろぼろになり、立っているのもやっとだったライブ。
しかし、歌う前と終わった後の気持ちが、180度違うライブとなりました。
この業界にいると、たくさんのことに傷つき、大切なものを失ってしまうかもしれない。
だけど、それを恐れてやめてしまうよりも、やっぱり私は歌を歌っていきたい。
色々なことを跳ね除ける歌を歌っていきたい。心からそう思いました。
今日、大晦日の夜、日本人会の「茜」というレストランに行きました。
ここの大将のよっちゃんおじさん(野川義夫さんといいます)は、35年シンガポール在住。
私が小さな頃から知っているおじさんです。
ろくな日本食が食べられなかった70年代。
カリフォルニア米を粗塩で揉んで、研いで、何十回も水で洗い流して炊いたお米で作った
彼のお寿司は、その時代では信じられない程の美味しさでした。
30年の間に、食料状況はどんどんよくなり、築地から週に3回空輸で新鮮な魚が
運ばれるようになり、そして何よりおじさんの技術力で、2004年には
「シンガポールで最も美味しいレストラン」という賞を受賞されました。
TV朝日で、「海を渡った寿司職人」というタイトルで、1時間半の特番も放映されました。
国内外から著名人が訪れ、Lee Kuan Yew元首相も惚れ込んだ腕の持ち主です。
「30年の間に、ほんとに色々なことがあったよね...」カウンターでお酒を飲みながら、
よっちゃんおじさんとのお話は盛り上がりました。
ただひたすら「続ける」努力をしてきた人の言葉は重みがありました。
おじさんに比べたら、私の悩みなんてまだまだ小さいものなのかもしれません。
▼よっちゃんおじさんと。

たくさんのことがあった2006年。
今こうして穏やかな気持ちで、シンガポールに居て、名人のお寿司を食べている。
幸せなことじゃないの。もういいじゃん、よしとしようよ。
嫌なこと全部忘れて、また来年一からがんばろう。 そう思います。
今年私のライブに足を運んで下さった方、CDを買って下さった方、
私を支えてくれたメンバー、スタッフ、そしてご協力頂いた企業、団体の皆様に
心からお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。
皆さんのお陰で、私は歌を歌える事が出来ました。
皆さんの応援やご協力があったからこそ、やってこれた1年でした。
まだまだ未熟ではありますが、来年もよろしくお願いします。
素敵な年になりますように...そしてさよなら、2006年。