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my little girlfriend

先週末、8才のガールフレンドのピアノの発表会に行って来ました。
彼女の名前は、あやめちゃん。
私の音楽の良き理解者で、「シンガポール・フェスティバル」で、
いつも私の後をくっついて離れない女の子を見かけた方もいるのでは?

1ヶ月前に久しぶりに再会した所、ピアノの発表会がある事を教えてくれた。
「そのピアノの発表会って、私も行ってもいいのかな?」
「ほんと!? sachiyoお姉ちゃん、本当に来てくれるの?」
キラキラ目を輝かせている彼女を見た時、これはどんな急用が入ったとしても、
絶対に行かなきゃーいかんと思った。

発表会当日。
おしゃれをして、花束と彼女のイニシャルの「A」のネックレスを買って会場へと急いだ。
ホールの最寄り駅は新宿駅だけど、バスで行かなくてはならない距離。
でも場所は大体知っているからと、徒歩を選んだ...のが、運の尽き。
超方向音痴の私は、道に迷ってしまったのである。
開演時間を30分遅れて、会場に着いた。
でも、彼女の出番は10番目だから間に合うだろうと、慌ててホールの中に入った。

立派なホールで、ピアノは何とスタインウェイのフルコン。
私が弾きたいわ〜さて、今何番目だろう...座る所を探すかと、
キョロキョロして居たら、「sachiyoお姉ちゃん!!」の声。
「えっ、あやめちゃん、何でここに居るの?」
「たった今、終わったの...。」
「...」
絶句である。
しかもたった1人差。
小さい子が弾く曲は短いので、10人30分で優に終わってしまったのである。

なぜ、新宿駅からタクシーに乗らなかったか。
ていうか、なんでもっと早く、家を出なかったか。
へなへなとその場に座り込む私を見て、
「でも、あやめ、大丈夫。sachiyoお姉ちゃんが来てくれただけで嬉しいから。」
私は泣き出してしまった。
あやめママも横に来て、
「大丈夫ですよ。普段は全く練習しないあやめが、sachiyoさんが来てくれる事を
励みに、一生懸命練習していたから、もうそれで十分なんです。」
もう私は、情けなくて、悔しくて、おいおい泣いてしまった。
泣きたいのは、あやめちゃんの方だったと思う。
sachiyo、最低である。

それから、彼女と手を繋ぎながら、他の子の演奏を見守った。
総勢35人。
みんな、一生懸命ピアノを弾いている。
小さい子の演奏は...泣ける。
もう既に泣きはスタートしてしまっているので、何だか泣きっぱなしの私である。
私は、ピアノを小さい時から習っていたけど、シンガポールだったし、
転校も多かったので、「発表会」というものを経験していない。
奇麗なワンピースを着てピアノを弾く、発表会は憧れだった。

「あやめ、今日は本当にごめん。何とか、あやめのピアノ、聴けないかなあ...?」
「だったら、sachiyoお姉ちゃん、今日うちに来てくれない?
 そしたら、あやめピアノ弾くよ。」
「ほんと? でも、お邪魔じゃないのかな...?」
 あやめママが「大丈夫」のサインを送ってくれた。

発表会が終わると、みんなでご飯を食べに行き、あやめちゃん宅に伺った。
あやめパパが彼女の演奏の模様をビデオに撮っていたので、それを見る。
「スケーターズワルツ」と「ずいずいずっころばし」の2曲。
リズム感もいいし、指の動きもしっかりとしている。
8才で、これだけ弾ければ、立派なもの。
この演奏を、目の前で観たかった...また泣けて来る。

「じゃあ、あやめ、お詫びに、sachiyoお姉ちゃんもピアノを弾くよ。」
「ほんとー? じゃあ、アルバム全曲弾いて!!」
彼女は私の1枚目のアルバムのヘビーリスナーで、
1日に2回私のアルバムを聴いてくれているらしい。
と、言う訳で、「Southern Christmas」から「再見」まで。
全曲、弾いて歌いましたがな。
彼女は歌詞を全て覚えていて、一緒になって大声で歌った。
私があげた「A」のネックレスを、大事そうに何度も何度も触りながら。
「別れはいつか来ると知っているけれど〜」とか、
「あなたの行く道が私の道になる〜♪」なんて、
8才の女の子が歌ってもいいものかと思いながらも(笑)、凄く嬉しかった。

小さい子と1日一緒に居て、心が洗われる日でした。
あやめちゃん、ありがとう。そして、本当に本当にごめんね。
sachiyoお姉ちゃん、歌、がんばるよ。
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