Singapore Idol 2009 Grand Finals
昨夜、Singapore Idol 2009のファイナルがIndoor Stadiumで開催されました。
私は8月の放送開始から、日本に帰国した時以外はほとんどの放送を
観て来たので、今お世話になっている音楽事務所にチケットをおねだりして
生でファイナルを観て参りました。
▼事務所が用意してくれたチケットは何と「セレブリティー招待席」の1列目!!
▼「プレミア・エントランス」から会場に入り、ステージは目の前!
▼審査員席はすぐ横!
私の横のレーンや背後には、出場者二人の家族や親戚の方達が座っていたので、
何だか気持ちがシンクロしてしまって、関係者のような気持ちで観ました。
おまけにゲストは、先日国歌を歌った時に主賓でスピーチをされた
Lui Tuck Yew大臣だったので、1人で大盛り上がり。
失礼にも手を振ってしまいました(笑)
司会のGurmit Singhは、CMブレイクの時は私の横に座ってたりしましたよ。
1列目だけに、TVにガンガン映ってしまって、
今日、「昨日、あなた会場に行ったでしょ? TV観たわよ〜!」と
結構色々な人に言われました。恐るべし、全国放送!
Indoor Stadiumの客席はほぼ埋まって、8,000人の集客があり、
国民の関心度の高さを感じました。
さて、問題の決勝は、
22才のマレー系男子のSezairi Sezali (山本山みたいな名前なんだけど)と、
21才のフィリピン&ユーラシアン(アジア人とヨーロピアンのミックス)の
ミックスの女子、Sylvia Ratonelの一騎打ち。
各自、2曲の自由曲と審査員のKen Limが作曲した楽曲、
"Touched by an angel"の計3曲を歌いました。
優勝者は、この楽曲でシングル・デビューする事が決まっています。
シルヴィアは、"Mercy"(Duffy)と"Yellow"(Coldplay)
セザイリは、"Crazy"(Aerosmith) と"Virtual Insanity"(Jamiroquai)
を、自由曲として歌いました。
全て知っている曲だったし、決勝に至る前に既に歌っている楽曲だったので
(一番得意で好評だった曲をぶつけてきたという事ですね)、
オリジナルと、また彼らの前のパフォーマンスとも違いを比べる事が出来て
面白かったです。
まず、驚いたのが、Media Corpの小さな会場でずっと歌ってきた彼らが、
この規模の会場での歌い方、見せ方が、完璧に出来ていたということ。
もちろんプロの指導もあるのでしょうが、未経験の彼らがここまで出来る事に、
お姉さんとしては、もう何だか目がウルウルしてしまいました。
ダンサーも付いて、実に見応えのあるパフォーマンスでした。
二人とも本当にキレイになった!本当にカッコよくなった!
自分の長所、個性を最大限に生かして、
「最高のエンターテイメントをお客様に提供する」という意気込みが
きちんと伝わってきました。
審査員も、「これはコンテストというより、プロのショーを観ているようだ」と、
感心していました。
審査員評価は、1曲目はシルヴィアに軍配が上がり、
2曲目はセザイリの方に上がった。
そして、デビューシングルとなる"Touched by an angel"。
TVには映っていなかったけど、セザイリの歌のエンディングで、
作曲者である、あの辛口のKen Limが笑顔で拍手をしているのを見て、
「決まったな」と私は思いました。
ショーが始まる前に、司会者がそれぞれのサポーターの熱意を
拍手で確かめたりしていたのですが、会場は圧倒的にシルヴィアの
支持者の方が多かったのです。
今年は、女子チャンピオンが誕生するという下馬評が多く、
みんながそれに向かって進んでいるという雰囲気でした。
ところが、セザイリののびのびとした歌と独自のパフォーマンスに、
観客は完全に彼に魅了されてしまい、拍手が鳴り止まないのです。
私自身もやはり今年は女子チャンピオンが出て欲しいと願っていたし、
シルヴィアはそれに匹敵する逸材と思っていたのですが、
「これだけの歌を歌われたら文句ないわ。ヤラレタ!」と、
気持ちが動かされ、私は、すぐ側にいらっしゃるセザイリのご両親に、
思わず拍手を贈ってしまいました。
ご両親は息子のベストを尽くした姿を見て、
結果が出る前から既に泣いておられました。
視聴者から見ると、セザイリのサポーターの方が会場には多かったと
思える光景ですが、そうではないのです。引っくり返ったのです!
シルヴィアのサポーターの方が多かったのですよ。
審査員のDickが、
「今年は誰もが女の子がチャンピオンになると思っていた。
しかし君はここまで残った。そして君は歌手というだけではなく、
"ミュージシャンシップ"というものを我々に見せてくれた。
ご覧なさい。みんなが君のパフォーマンスに心を動かされている。
事実、僕もだ!」とコメントしました。
作曲者のKen Limは、
「この曲は女性が歌う事を意識して作った。
しかし君は完全に自分のものにして歌っている。この曲を表現するにあたって、
音楽的には君の方がシルヴィアよりも上だ」と、コメントしました。
そして結果は、セザイリの優勝!
審査員は批評する事は出来ても投票権はありません。
もちろん彼らのコメントは、投票に影響する訳ですが、
国民はセザイリを支持したのです。
予想を完全に覆し、シルヴィアに投票しようとしていた人が、
セザイリに入れたと思えるような結果となりました。
こういうのは、本当に痛快です。
ステージには音楽の神様がやっぱり居るんだわ...と思った瞬間でした。
二人の決戦以外に、初代チャンピオンのTaufik Batisahのライブ、
2代目チャンピオンのHady Mirzaもライブを行い、
最終13組に残ったコンテスタント達のパフォーマンスもありました。
また、フィリピンのChariceがゲストで出演。
彼女のライブを生で観る事が出来たのはラッキーでした。
昨年ラスベガスで行われたDavid FosterのライブDVDを父が持っていて、
そこに出演していた彼女の歌を聴いて度肝を抜かれて以来、
You tubeで彼女の歌を結構チェックしてしまいました。
フィリピンの神童と呼ばれ、若干17才の彼女。
いやあ、凄かったです。観客、総立ちになりました。
皆さんもYou tubeでチェックしてみて下さい。腰抜かしますよ。
そんなこんなで、大興奮の内に終了したファイナル。
セザイリについて触れてばかりなので、
シルヴィアについてコメントするとすると...。
「初の女子チャンピオン」になり得るかもしれないという重い十字架は、
彼女にとって、どれだけプレッシャーだったことでしょう。
同時に油断もしたのかもしれません。
1曲目の"Mercy"は表現仕切れていましたが、
残りのバラード2曲は、完全に気負いが歌に出てしまっていました。
技術的にも、マイクのボリュームコントロールや、
言葉の切リ方がイマイチ上手く出来ず、聴き取りにくかった。
感情的になり過ぎて、歌が揺れてしまったのです。
優勝候補だったTabithaを押さえTop2に残った回の、
シルヴィアのパフォーマンスは最高でした。
彼女はもっと歌えたはずなのです。
つまりこういう場合、追われる方より追う方が心情的には有利です。
歌い手が人々を感動させようと思って歌った時、人々は感動しません。
感動する歌は、歌い手が自分に打ち勝ち、冷静に歌をコントロール出来た上に
成り立つものなのだと思います。
その現実を目の当たりにしたようでした。
最後に、TVを観ていた方に、TVには映らなかった事実を...
コンテストを終えて、結果発表までに30分のニュースのブレイクタイムが
ありましたが、その間、Tabithaを含め落選したコンテスタント3人それぞれの
ライブが行われました。また、Hadyもこの間にもう1曲歌っています。
ショーが終わった後、Tabithaのお母さんが、
「セザイリのお母さんにお祝いを言わなくっちゃ!」と、
私の側でキャピキャピ話していて、とても可愛かったですよ。
▼ショーが終わった後のIndoor Stadiumです。
セザイリはユニバーサルと契約し、来年の4月、5月頃に
アルバムをリリースします。
どのような形で、世の中に出て来るのか...楽しみですね!
以上、シンガポールよりsachiyoのレポートでした(笑)