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Rec.Rec.

昨日はヴォーカル・プロデューサー宅で、また新たに録る楽曲2曲の打ち合わせ。
またもやお弁当持参で、喜ばれました。
彼女の家は、シックス・アヴェニューにある一軒家なんだけど、
2階の2部屋がスタジオとなっていて、ドラムセットまである。
ProToolsもあるし、簡単な録音は優に出来る。
しかし、ミュージシャンは例外無くMacにiphoneユーザーだなぁ。
音楽的に出来る事多いからね。
私もそうだけど。

彼女に見て貰っているのは、英語のディクション、歌い方の方向性とか、
ストーリー展開をどうするかとか、コーラスをどうするかとか、そういった事。
お昼とおやつの時間(女性同士だと必須・笑)を挟んで5時間半の打ち合わせ。

ジャズ出身、バークリー卒、ピアノがメインでシンガーソングライターでもあり、
ギターとドラムも演るとマルチなタレントぶり。
アジアでは間違いなくトップクラスのミュージシャンだけど、
とにかく性格がいい。
私より年下だけど、経験豊富で考え方は本当に大人だわ。
彼女も「まず私がどうしたいのか」を大事にしてくれる。
ケミストリーがとても合う。一緒に居て心地が良い。

おやつの時間に「今回、シンガポーリアンと仕事をしてみて、とても楽だと感じた。
英語のせいか、気質なのか。凄くやりやすい。」と話したら、
「そりゃ、そうよ。だってあなた、シンガポーリアンだもの。」と言われる。
すぐに言い直されて、
「いや、日本人だな〜と思う事も多いけれど、何と言うか
我々に凄く近い感覚を持ってる人だなと思った。新しいけれど、妙に馴染む。」
と、言われた。ちょっと嬉しかった。

今回、シンガポーリアンと一緒に仕事をしてみて、
私はシンガポールとシンガポーリアンがまた好きになった。
いや、もしかしたら、ここまで奥深く彼らと心を合わせた事は、
今までなかったかもしれない。
これから、まだまだ濃〜い時間を過ごしていくのが、楽しみだ。

それはそうと。
前回、9時間掛けて録った2曲。
「録リ直しをしたい」と、プロデューサーに申し出てた。
怒られるのを覚悟で、自分が録り直したい理由を懇々と説明した。
2曲の内、1曲は"Michelle"である。

すると。
「そう言って来るだろうと、予測していた。」と言われた。
まいったな...お見通しか。

プロデューサーを筆頭に、立ち会った関係者全員が、録り直しを許可してくれる。

9時間、全員が神経をすり減らして録ったものを、ゴミ箱に入れていいよ、
と、言ってくれているのだ。
なんとまあ。

私自身は「これだけがんばったのに。」という事を、
こと音楽に対してはあまり考えない。
過程はどうでもいい。結果が全てである。
結果が悪ければ、どうしようもない。やり直すまで。
もちろん、可能ならばだけど。
しかし、付き合う方はたまったもんじゃない、と思う。
だから...本当に頭が下がる。ありがたい。

英語版"Michelle"は、全楽曲の中で最難関曲と判断し、
全てのレコーディングの最終日に持ってくるように、
スケジュールの再調整を行う事になった。
体に浸透させる時間をたくさん頂いたのはいいのだけど、
これでまたハードルを上げる事になったのも事実だ。
でも、Michelle...会いたいから、がんばるよ。

さて。
また明日も別の楽曲のレコーディング。
今更だけど、英語と日本語では、発声も演じ方も全く違うのだと再認識する。
何か、また一歩、前進した気がする。

明日も鬼プロデューサーとの戦い。
見てろ。
今回は負けない。