Mastering終了!
またブログの間が空いてしまって、すみません。
毎日、必死です...。
色々な事が遅れがちになっている中、一つ嬉しい事がありました。
ボストンに居るマスタリング・エンジニアと一ヶ月のやり取りを経て、
ついに昨日、マスタリングが終了しました。
スタジオでの最終チェックは、プロデューサー陣と分かち合いたい、
主要メンバーを呼んで、マスターの試聴会を行いました。
全員で試聴会を行ったのは、ヴォーカル・プロデューサーであるRuthが
サウンド・エンジニアリングの勉強で、来週から2年間ロンドンに行ってしまい、
完成版を手渡せないからという事が理由にありました。
一番苦楽を共にし、このアルバムのMVPの1人である彼女に何かをしたい。
せめて、最終版の音源をスタジオの良い環境で聴いて貰いたい。
リハーサル時には、私はいつも2人分のお弁当を作って持って行ったのですが、
彼女は私の手料理をとても好きでいてくれたので、
全員分のお弁当を作って、試聴会兼、彼女のFarewell Partyを開こう、
そう思い立って、ミキシングエンジニアのGeoffに相談、快くOKしてくれました。
スタジオに19時集合で号令をかけましたが、
売れっ子の全員が集まれたのは20時30分。
時間が遅くなってしまったのでまずはご飯!という事になり、
マスタリングのチェックより先に打ち上げという変な形ではありましたが、
みんなお弁当をきれーいに全部平らげてくれました。
写真撮っておけばよかったのですが、持参したのは、
ししゃものマリネ、牛肉のアスパラ&にんじん巻き、カレーコロッケ、手羽先、
なすの中華炒め、トマトのカプレーゼ、きんぴらごぼう、油揚の煮物、
和風ピクルスに山菜おこわ、デザートに巨峰とデラウェアとブラックベリー。
見事に一つ残らず、無くなりました。
"Sachiyo, I think you'd better open your new Japanese restaurant."
な〜んて言われちゃったりして。haha.
ビールにワインも飲んで、おいおい、こんなんでマスタリングチェック出来るのかと
いい具合に出来上がった所に、Geoffの"Shall we?"の一声でスタジオ入り。
「マスターをスタジオでチェックするのは私も初めてなので、
悪いけどディレクターズ・チェアには私が座らせて貰うわよ!」と言うと、
全員、"Ye〜s, Miss producer!"と声を合わせてお返事。
22:30から試聴会が始まりました。
最初の数曲は、RuthとAdamは、「このアレンジ、性格強いわ〜」とか、
「この曲はミュージカル色強いな、誰の作曲?」「Dickよ!」「ああ〜通りで。」
などなど、お喋りしてましたが、3曲目位から全員シーンとなりました。
音を逃さないように、一つ一つ丁寧に聴いていきます。
1曲1曲、本当に色々な思い出があります。
長かった。
レコーディング初日が4月16日、最終マスターチェックが9月16日。
所用期間5ヶ月。
全員"Nice to meet you."から始まって、関係を築き、音楽を作り、分かち合い、
心が何度も折れそうになり、その度に助けてくれる誰かが必ず居て...。
ここまで来るまで、本当に長かった。
最後の曲に差し掛かった所から、涙腺がゆるんで来ました。
そして、11曲全曲終了しても、全員何も発さず、静まりかえったまま。
口火を切ったのは、Ruthでした。
"This is...really great. What a quality of the sound...
Everybody has done a great job...especially you, Sachiyo.
I could feel your heart. You did a really really great job. Excellent!!"
そして全員立ち上がって、拍手。
もうだめです。私は声を上げて泣いてしまいました。
全員私に集まって来て、肩を抱いたり、背中をさすったり、
頭を撫でられたり、もう、何だかもみくちゃ(笑)
ShyなエンジニアのReubenまで、"Sachiyo、this is for you..."と言って、
ティッシュを箱ごと持って来てくれて、みんな優しくて嬉しくて...。
リスナーの皆さんに最初に聴いて頂く音。
マスター音源、ついに完成です。
前回のブログでも書きましたが、私は発売にあたって解決しなくてはならない、
色々な事と今、戦っています。
でも、マスタリングを無事に終えられた事、主要メンバーの温かい言葉に、
また気を取り直してがんばっていこうと思える勇気を貰いました。
帰宅しても、興奮覚めやらず。
そんな所にReubenがSMSをくれました。
"Thank you for the very nice dinner tonight.
Its been a pleasure to working with you.
I have learnt a lot working with the professional like you.
Its been a privilege. Thank you!"
あのShyなReubenが、またもやこんなメッセージをくれるとは。
嬉しかったので、ここで紹介しちゃいます。許せReuben!
私達は「これが日本のやり方」とか「これがシンガポールのやり方」とか
いった事を言い合って、どちらかのやり方に準じるという事ではなく、
その一歩先の「新しいやり方」を見つけなくてはならない。
互いに「音楽」という分野のプロフェッショナルとして。
彼のメッセージを読んで、私はまた心を新たにしました。
アルバム発売直前。
まだ何も始まっちゃいない。
本当の勝負はこれから何だと思います。